第二テサロニケ、二章十三節

其の文語訳は、「されど、主に愛せらるる兄弟よ、我等は、常に汝等の為に御神に感謝せざるを得ず。御神は御霊に由れる潔と真理に対する信仰とをもて、始めから汝等を救いに選び、」
↙拙訳
しかし、救い主に由って尊重されて居るあなた方=(我々の)兄弟たちに関して、私達は、いつでも御神に執り成し=祈る義務を持って居る。
それは、御聖霊に由る「高潔正義行徳、良心に由る修道貞潔」と「真理、真相、本当、忠実、信仰」への「忠誠さ、忠実さ、真摯さ」に於いて永遠の生命の祝福に至る「初生り(はつなり)、捧げ物、手付金」として御神が、あなた方を選び取られたからである。


現在に伝えられて居る写本には、此の部分の語彙に写本によって三種類の言葉の違いが有る。
私が上記訳に用いた「 απαρχην (初生り)」と「 απ' αρχῆς (始めから)」と「 ἑαυτῷ απ' αρχῆς  ((御神)御自身が始めから)」
と云う言葉が写本によって違う言葉が使われて居る。
文語訳は、「始めから」の言葉の写本を用いて居る。
謙虚に考えれば、「初生り」の方の言葉が、もっともだと思う。(聖書の記されて居る系統的にも。)