預言者の基調 ミカ書

聖句の精神、内実さ≒幕の内。
ミカ書一章 口語訳と新改約から引用。↙
第一章二節
 凡ての国国の民よ、聴け。地と其れに満ちる者よ、耳を傾けよ。神である主は、汝等の内で証人と成り、主は、其の聖なる宮から来て証人と成る。


第三節
 見よ、主は、其の御座所から出て来られ、降(くだ)って来られて地の高い所を踏まれる。
中略


第三章九節
 これを聞け。ヤコブの家の頭達、イスラエルの家の首領達。汝等は、公義を忌み嫌 い、あらゆる正しい事を曲げて居る。


十節。
 血を流してシオンを建て、不正を行ってエルサレムを建てて居る。
第六章八節
 主は汝に告げられた。人よ。何が良いことなのか。主は何を汝に求めて居られるのか。其れは、ただ公義を行ない、誠実を愛し、遜(へりくだっ)って汝の神と共に歩む事では無いか。


第六章は、荒廃を齎(もたら)せると言明なされて居る。
(十六節参照)



第五章四節の拙訳↙
其の御一人の御方は、進み出られて、眺められて洞察されて、教会権力を主の御稜威に由り荒廃させられる。教会権力は御神で在られ主で在られる御方の肩書、口実の威光を纏(まと)って居るので、今でさえも、地の果て迄も(荒廃を)拡大悪化させて居る。
↗此れは、外面的には、見栄え良く拡大しても、内面では、悪化させて居る、世間で良く有る状態。



家畜を飼うと云う意味のギリシャ語ポイマイノオには、荒廃させる、破壊すると云う意味も含むらしい。
↗、こう訳すと六章の荒廃の預言が、此処から続いて居るのが解かり易い。



 第五章四節の新改訳では、
 彼は、立って、主の力と彼の神、主の御名の威光によって群れを飼う。今や、彼の威力が地の果て迄及ぶからだ。
として居るが。


訳と云うのは、誉める方向にも訳す事が有るし、叱咤する方向にも訳す事が出来る。
預言の基調として、常に叱咤、叱責、命令するのが、基調で有る。
命令違反者は、荒廃の極みに落される。
乖離が定められて居る、此の世。
ロトの妻が、此の世への未練の為に振り向いた結果、塩の柱と成ってしまった。
ああ、悲しい哉。
新約を教父達が、悪意で加筆した結果の大参事の此の世の惨状。


詩編十六章三節
拙訳(七十人訳より)
地に居る其れ等基督者達は、其の者等に対しての御一人の御方の御希望の凡てを、
非常に驚く程に悪化させて居る。


↗七十人訳では、地の聖徒と成って居る元のベブル語では、ケドーシームで、レビ祭司とかの意味らしい。
新改訳では、
地にある聖徒たちには威厳があり、私の喜びはすべて、彼らの中にあります。


旧約の場合、ヘブル語の物から訳すか、又は、七十人訳から訳すかで、訳に違いが出ても当然。
初期の基督教会は、ギリシャ語の七十人訳を認めて、ヘブル語の物をあまり認めて居無かったらしい。現在日本の教会界では、旧約は、基本ヘブル語の物を訳して用いて居る。(七十人訳も参考にして居る)